鮑腸(ほうちょう)

戸次 鮑腸保存会

戸次 ごんぼの会「ごぼまん」

戸次地区に古くから伝わる幻のつけ麺的郷土料理「鮑腸(ほうちょう)」。

よく「だんご(だご)汁」と混同されるが、写真を見ていただければおわかりの通り似ても似つかぬ全くの別料理。

混同される原因はおそらく「だんご(だご)汁」と同じような料理に「ほうとう」があり、これを大分県では「ほうちょう」と呼ぶ、というような情報があるが全くの間違い。

戸次地区の「鮑腸」は、見た目はうどんのようで、一本の麺の長さが二メートル以上あり、その昔「はしごにのぼって食べる」という逸話があったほど。

この長い長ーい麺を、地元で採れたものだけを使って作られたこだわりのダシの甘みに、カボスのさわやかな酸味、ショウガのほどよい辛さがマッチしたつゆにつけていただく。

「ほうちょう」の名の由来は諸説あるが、戦国時代、アワビ(鮑)が不漁だった時に、大友宗麟の家来が小麦粉をこねてアワビの腸に似せたものを作ったら、アワビ好きの宗麟がとても喜んだ―というのが最も有力。

現在は1986年に発足した「戸次鮑腸保存会」が伝統を受け継いでいる。会長の保月美智子さんを筆頭に、20人が 伝統の味を次の世代に伝えていくため、毎月一回、第3土曜日に練習会を開いている。